園長

【2024年4月】知的生命体ってなんだ?

春休み、理科教育関係の仲間に誘われてある宇宙に関するワークショップに参加してきました。
テーマは「宇宙に存在する知的生命体=宇宙人=の文明の数を想像しよう」
かなり突飛なテーマでしたが、強く印象に残ったのは、小学生から中高生、親や先生や宇宙の専門家までが入り混じった参加者全員で「そもそも知的生命体って何?」ということについてワイワイ議論した時のことです。
優れた知能を持つと言われるイルカやゴリラは知的生命体?…では人類がこの地球上に現れるよりずっと昔から様々な環境変化にも見事に適応して生き延び続けている植物は?人間は本当に「知的生命体」なんだろうか…
高度な知識やそれに基づく判断は、人間よりむしろAIの方が優位に立ち始めたとも言われる時代。
どうやら「知的」とは、単にたくさんのことを知っているとか、それをちょっと上手に使いこなすというようなことではないね、というところまではすぐに話が行き着きましたが、その先が進みません。
大人達の議論が行き詰ってチャットGPTで答えを探す人まで出てくる中で、ゲーマーだという中学生は「どうでもいい遊びに夢中になれるってことじゃない?」
イラストを描くのが趣味だという高校生は「ないものを空想できる力だと思う」
将来は宇宙飛行士になって宇宙人と仲良くなるのが夢だという小学生5年生は「面白いこと言って笑い合えるってことだよ」…うーん、確かに!
宇宙人を考えることは、結局は「人間とは何か」そして「人間が人間らしくあるために大切なことは何か」を考えることだったようです。
そしてそれを教えてくれたのは子供達の柔軟な発想でした。
新しい1年の始まりです。今年もまた子供達とたくさん遊び、空想し、笑い合いながら一緒に成長していきたいと思います。

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