園長

【2023年12月】一緒に空を見上げる

あれは、まだ小学校入学前の幼い日のことでした。
祖母と一緒に夕方のお買い物に行った帰り、夕焼け空の低いところに糸のように細い白い月を見たことがありました。
「見てごらん。細~いお月さまが出ているよ。」と教えてくれたのは祖母でした。
三日月型の反対側には薄くぼんやりと丸い月の影(地球照=地球からの反射光で月の影の部分がうっすら見えること)も見えました。
私がそのことを言うと祖母が「よく気が付いたねぇ。そうだね。不思議だね。」と褒めてくれたこともよく覚えています。三日月を見ると今もその瞬間をありありと思い出します。
子ども達に自然の雄大さを教えてあげたいという思いはあっても、そのようなチャンスはなかなかはないように思えます。
でも、空はいつでもどこでもその気さえあれば見上げることができる素晴らしい自然です。
冬になると空気も澄んで月や星、朝焼け、夕焼け、飛行機雲などを楽しめる日が増えます。
慌ただしい日々ですが、時には立ち止まって空を見上げる、そんな時間を大切にしたいものです。

今の時期、明け方の東の空にひときわ目立つ明るく輝く星を見ることができます。金星です。
9日(土)10日(日)にはそばになかなか見ることのない細い逆向きの三日月(月齢26くらいの「有明の月」)も見ることができます。
ちょうど週末でもあるので少し早起きをして東の空を見上げてみてください。
一方、夜空で今明るく目立っているのは木星です。22日の夜には今度は月と木星が接近する様子も見られます。
13日~15日には「ふたご座流星群」も見られます。流星群の日には町中でも流れ星を見ることができる可能性があるので暖かくして観察に挑戦してみてはどうでしょう。
<写真>空け方に見られる有明の月と金星(20.12.13)

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