園長

【2023年11月】落ち葉の迷路

園庭とその周りに4本の大きな欅(ケヤキ)の木があります。
欅は空に向かって箒(ほうき)状に美しく枝を広げる落葉高木で、樹高は時に30mにもなります。
夏の間、園庭に涼しい木陰を作って子ども達を守ってくれていた園の欅が、落葉の時期を迎えています。
この時期、欅には小さな実がたくさんできるのですが、その実を少しでも遠くに飛ばすために、欅はちょっと面白い落葉の仕方をします。
欅の落ち葉をよく見てみると1枚ずつばらばらではなく、小さな枝に数枚の葉が付いた状態です。
その葉の付け根に小さな実がいくつか付いているのを見つけることができるでしょう。葉が羽になって風に乗り小さな実を遠くに飛ばすのです。

さて、遠足の日。午後から強い風が吹いていましたが、園に帰ると園庭に不思議な光景が広がっていました。
一度に大量に落ちた欅の落ち葉が風のはたらきでしょうか、まるで川のような、あるいは迷路のような形になって集まっていたのです。
ああ、子ども達に見せたかったなぁ。
子ども達がこれを見たらどんな感想を聞かせてくれたことだろう。
そしてきっと何かおもしろい遊びを考えてこの自然の造形で遊んだことだろうなぁ…。
遠足は楽しかったのですが、今日に限って園庭に子ども達が誰もいないことがとても残念に思えてしまいました。

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