園長

【2023年8月】ケサランパサラン

ふわふわと舞うなぞの物体!「ケサランパサラン」って聞いたことはありますか?
鳥の羽、虫、木や草の種、カビやほこり……空中をふわふわと舞うものは意外とたくさんあります。
昔の人はこれらをとても不思議なものと考え「ケサランパサラン」などと呼んでいました。
中には妖怪の一種と考えた人もいたようです。
「捕まえたら穴をあけた桐(きり)の箱の中に入れて白粉(おしろい)を与えると増える」なんていう説もあるし、
「持っていると幸せを呼ぶお守りになる。でも持っていることを人に話してはいけない」という言い伝えもあるそうです。おもしろいですね。
いずれにしても自然界のありとあらゆるものに命があると考え、正体のわからないものもすぐに排除するのではなく、その存在を受け入れて共存しようとした昔の人々の寛容な自然観が感じられます。
御霊祭りの日。園庭に並んだ子供たちの上を西陽を受けて金色に輝きながらフワフワと舞うものがありました。
ケサランパサランです!子供たちも気付いて目で追っていました。
ちょうど理事長先生のお話の後でしたから、そこにご先祖様の「御霊」を感じた子もいたのではないでしょうか。見ていた私も何となく不思議なそして温かな気持ちになりました。
「ケサランパサランって知ってる?」とおうちの人やおじいちゃん・おばあちゃんに聞いてみましょう。どんなお話が聞けるかな。そしてみなさんも探してみましょう。
※この季節に舞うケサランパサランの多くは実はアザミの仲間の種子です。アザミも探してみましょう。道路の脇や駐車場の隅などにありますよ。

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