園長

【2023年7月】人と遊ぶ鳩

公園のベンチにいたらハトが寄ってきました。
餌を持っているわけでもないのに私のまわりをぐるっと囲み、しばらくするとそのうちの1羽がバタバタと私の顔のそばを飛び回り何かアピールを始めました。
試しに手を差し出すと、なんと私の指先に自分から乗ってきました。
餌がもらえるわけでもないし、もしかしたら捕まえられるリスクすらあるのに、自ら人間と関わろうとするとはいったいどういうことでしょう。
手を上下に揺らしてやると羽を広げて上手にバランスを取って、明らかに私と「遊んでいる」ようです。
犬や猫などのペットを飼った経験がある方から見れば動物が人間と遊ぶということは別段不思議なことではないかもしれません。
しかし野生の鳥や動物が餌などの代償なしに人間と遊ぶというのはちょっと意外な感じです。
(公園に群れでいるハトはドバトという外来種が日本で野生化したものなので、野生動物かというとちょっと微妙ではありますが…)
調べてみると動物(特に哺乳類と鳥類)の中には「遊び」行動をするものが多く、昆虫の中にすら遊びとしか考えられないような行動をするものがいるようです。
「遊び」は環境や他者に働きかけ、新しい世界を発見したり、新たな技を身に付けたりするきっかけともなる生き物の進化の上でとても大切な行動だと考えられます。
子供達を見ていると「何でそんなことをするんだろう?」と思うような行動をとることがよくあります。
でも子供達にとってはその一つ一つが「遊び」であり、その遊びこそが成長の糧なのでしょう。もうすぐ夏休み。子供達に豊かな「遊び」体験を!

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